コルセット

2018年4月13日 (金)

時の評価

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 纏足の習慣が始まったのは約千年前と言われている。1902年纏足禁止令が出たが、地方では1939年頃まで纏足を施していた。そのため纏足を施した女性が少数ではあろうがまだ存命である。

 前回述べた他、纏足を施す理由は歩行のバランスの崩れを内股の筋肉で補うため膣の締まりがよくなるともいわれているが、真偽のほどは不明である。このような性的必要性からの説明もさりながら、儒教思想を背景に女性を家庭に閉じ込めておくための手段とみるのはより正しいように思える。女に貞操を守らせ、亭主の征服欲求を満足させるのに纏足は都合がよかった。女にしてみれば、これで亭主を腑抜けにでき、結婚市場で有利な立場に立てる。事実、小さな足の女性には求婚が殺到した。

 今から当時を振り返れば纏足は異常でサディスティックな習慣に違いない。しかし、つい最近まで纏足はフェティシズムの対象であり、女性が纏足をしないなどということは考えられなかった。纏足をするのが正常でしないのは異常であった。女性も己が纏足に誇りを持っていたに違いない。しかし、時は評価を180度変えてしまう。

 

2018年4月 7日 (土)

妄想の嵐

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写真は纏足、三寸金蓮である。三寸というから10センチしかない。現代人から見ると病的でグロテスクでしかない。

金蓮は土踏まずが大きく湾曲し窪みができている。両足底面同士を合わせると両足の窪みにちょうどペニスを挿入することができる。まさに第二の膣である。こうしたプレーを「玩蓮」といい、纏足金蓮で性的に戯れるという意味だ。そのほかに纏足の楽しみ方は「聴」、纏足の足音を聞く、「矚」纏足を遠くから、下から眺める、「窺」盗み見る、「看」見る、「視」細かにみるがある。さすが漢字の国だ。また、纏足のにおいを嗅いだり、纏足靴で酒を飲んだりもしたようだ。これこそ妄想全開、妄想の嵐と言えよう。中国人の想像力には感心する。

纏足には金蓮以外にも様々なタイプの形があるようだが、金蓮は纏足の花形だったようだ。金瓶梅に藩金蓮という淫婦が登場するが、考えてみると、そもそも名前からしていやらしい絶妙なネーミングである。ことほど左様に纏足金蓮は中国人に妄想を巻き起こす強力な催淫剤のような役割があった。

2018年4月 6日 (金)

異常と正常

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写真はエセル・グレンジャーである。彼女は歴史上もっとも小さなウエストの持ち主で、なんと13インチ(32センチ)であった。もちろん13インチより小さいウエストの持ち主は歴史上存在したかもしれないが、確認可能な範囲では最小のウエストである。コルセットトレーニングを始める前のウエストは24インチ(60センチ)であるからごく普通のウエストサイズであった。1929年から1939年までの10年間でウエストを13インチ(32センチ)まで絞り込んだ。1929年当時欧米でもすでにコルセットでウエストを絞り込む習慣はほぼ廃れていたにもかかわらず、エセルはコルセットトレーニングを始めたことになる。

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これはエセルの夫で天文学者のウィリアム・アーノルドグレンジャーの要望に応えてのことである。夫の異常ともいえる要望に応えてあげたエセルはどのような思いだったのか?どのような思いであったとしてもウィリアムが幸せものであったことは間違えない。ウィリアムの学者としての能力や業績は今一わからないが、コルセットやピアスを妄想的に崇め、異常な方向性の性欲の持ち主であったことは間違いないように思う。

ウィリアムだけでなくコルセットやピアスをフェティシズムの対象としている男性は少なくない筈だ。歴史的には20世紀初頭までの欧米ではすべての男性がコルセットにそうした思いを持っていた。そうであることは異常などではなく多数の常識であった。一方、女性もコルセットをしていない女性などいなかった。異常正常は所詮多数か少数かということに他ならない。社会全体がコルセットを妄想的に崇め、コルセットに異常な方向性の性的感情を持っていたのが20世紀初頭までの欧米であった。

2018年3月31日 (土)

奇習

欧米のコルセット、中国の纏足、日本の女帯は世界三大奇習と言われている。
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  考えてみると、確かにどれもおかしな習慣のように思える。前二者は生まれ持った体を無理やり変形する。女帯は身体変形にまでは及ばないが、それでも胸高に締めた帯は下腹部まで達し、体の動きを大きく制約する。
このように女性の体を変形させたり自由な動きを制約するのは何らかの性的な意味を持っているように思う。順次三っの習慣を考えていきたい。

2018年3月30日 (金)

ガードルやボディースーツの性的意味

さて、ある業界団体のデータによれば、日本では平成28年、一年間にガードルが757万着、ボディースーツが137万着販売された。日本の2079歳までの女性の数は約4400万人であるから、約6人に一人がガードルを、32に人に一人がボディースーツを購入した計算になる。前のブログで述べた着用率と購入割合はほぼ一致しているので両者とも信用できるデータと言って差し支えないと思う。さて、この数字を多いと感じるか、少ないと感じるかはなかなか難しい問題だ。しかし、ガードルやボディースーツの毎日毎日、場合によっては24時間、継続着用することの困難性などから考えると、結構高い着用率と考えられる。

 

ではなぜ、きつくて苦しいのを我慢してガードルを625万人、ボディースーツを110万人もの女性が毎日、着用しているのだろうか?もちろんそれはバストやヒップを美しく整えるためと答えるだろう。しかし、それは表面的な答えでしかなく、その背後にはガードルやボディースーツで男性を性的に興奮させる本質的目的が隠されている。しかし、そのようなことが真の目的だとメーカーも販売店も女性自身も決して言えない。

 

多くの男性は女性下着に性的妄想を抱いており、少なくない数の男性はガードルやボディースーツに性的興奮を覚える。少子化の進む日本にあって女性が男性の性的関心にこたえあげることはただ下劣なことと切り捨てることはできず、むしろ極めて大切なことといえよう。あなたの恋人やご主人のためきつさ苦しさに耐え、ガードルやボディースーツに下着を変えることも愛情表現の一つであり、男女双方の関係を親密にする一つの手段ではないだろうか?ガードルやボディースーツの直接のユーザーは勿論女性であるが、男性もまた間接的ユーザーである。

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2018年3月24日 (土)

ファンデーションで美しい体型を!

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さて、はボディースーツを着用する前の写真である。バストもヒップも垂れ気味で、下腹部は前にせり出している。

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次の写真はボディースーツを着用したときの写真である。バストは明らかにアップし、形自体がきれいな円錐形に整えられている。

また、ヒップもアップし下腹部も引き締まった印象である。

ウレタン繊維の伸縮力は女性の体をかくのごとく美しく整える力がある。是非適切なファンデーションで美しい体型を維持してください。

 

2018年3月23日 (金)

ファンデーションの寿命

下着は単に汚れ防止や体型補正だけではなく、華やかでセクシーで夢がなくてはならない。それには色の要素が大切である。ウレタン繊維は様々な色に染色可能だ。

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こうしたことは言い換えると化学的に活性であり、不安定な物質であるということだ。ウレタン繊維はエステルであるので、空気中の水分で加水分解を起こす。また大気汚染物質、体指、汗などとも反応し分解してゆく。結局、ウレタン繊維を使ったファンデーションは繊維製造から2年から3年で劣化してしまう。

ファンデーションの寿命はどんなに注意して丁寧に扱っても2年ぐらいであり、この周期での買い替えをお勧めする。

2018年3月20日 (火)

ウレタン繊維と妄想

ウレタン繊維以下のような化学反応により生成される。

                             

 

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ここでRはアルキル基を表す。アルキル基は脂肪族飽和炭化水素から水素を一つ取り除いた基であり、脂肪族飽和炭化水素とはメタン、エタンなどをさし無数の種類がある。つまりアルキル基も無数に存在する。その中からどのようなアルキル基を選択するかによりできるウレタンの物理的性質が大きく変わる。伸びるもの伸びないもの、樹脂のようなものなど。アルキル基の選択はウレタンメーカーの腕の見せ所だ。

化学構造を見てみると極性の強い構造であることが想像できる。それゆえ吸水性や染色性などの性質を持っている。下着として使うには吸水性は大切な性質であるがウレタン繊維はそれを持っている。

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それでも天然繊維にはかなわないが、逆に洗濯の後乾燥は天然繊維より全然に早い、ありがたい性質でもある。それに加え、ウレタン繊維は光、熱などにより分解してしまうので、干すときは陰干しがいいだろう。なお、反応性の高い塩素系漂白剤は厳禁であるので、クロッチのシミなどが付いてしまった場合は酸素系を使用するといい、その前にできるだけ汚さないようにサラサーティなどを積極的に使うといいだろう。

陰干しは下着を人さまに見られなくてよいので好都合かもしれない。干してある下着を見ると着用されているかたの人となりを想像してしまう。これはほとんど妄想かもしれないが、ベージュのボディースーツやガードルをしっかりつけている方はきっと堅実できっちりとした几帳面な良妻賢母型のようで、好感がもてる。女性下着は妄想を無限に広げる。

 

2018年3月17日 (土)

男を焦らすウレタン繊維ガードル

1959年アメリカで夢のウレタン繊維(商品名スパンデックス)が発明された。ウレタン繊維はゴムより良く伸び、吸水性があり、染色することができた。

この繊維こそ女性下着のために生まれてきたような繊維だ。ウレタン繊維は伸びない繊維を使ったコルセットやゴムを綿糸で巻いて作ったガードル、ゴムひもを使ったブラジャーに急速にとってかわられた。

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写真は1960年代のブラジャーとガードルである。モデルさんがブラの肩紐をつまみあげ、ウレタン繊維の伸びの良さをアッピールしており、従来の綿のブラジャーではありえないことだ。まさにウレタン繊維の特徴を極めて端的に表現している優れた広告写真だ。

ウレタン繊維の登場以前のガードルはゴム糸に綿糸を巻いた素材で作られていたが、分厚く付け心地が悪い上にゴムは老化が早かった。新たに登場したウレタン繊維ガードルは薄くて長持ちした。写真でわかる通りガードルにはガーターが付いていた、これは当時パンストがまだ発明されておらずストッキングはガーターで吊らなくてはならなかったからである。

 

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従来使用されていた写真のようなガーターベルトは体の様々な動作によりずり落ちる心配があった。ガーター付のウレタン繊維ガードルはガードル裏面全体の摩擦抵抗が非常に大きく、ガーターベルトのようにずり落ちる心配がなく、ストッキングを確実に吊り下げることができた。また、大きな摩擦抵抗はベットで男を焦らすのに都合よかった。反面、トイレに要する時間はガーターベルトより多く必要になったが、ずり落ちるのに比べたらはるかにましであった。

この時代猫も杓子もガーター付のウレタン繊維ガードルをはいていた。パンストがなかったとき女性にとって半ば必需品であり、女子高校生までがガードルをはいていた。

2018年3月16日 (金)

パワーネット

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写真は発光装置内蔵のトルソーにボディースーツ着せてみたものである。伸縮率の小さいパワーネットや全く伸縮しないパネルなどが裏側に複雑に配置、縫合されていることがわかる。
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また、次の写真はガードルの腹部をダイヤモンド型に切り抜き、非伸縮性の内同形のパネルの縫合前のものである。このパネルが伸びないことで腹部を抑える効果が生じる。日本の某下着メーカーが1960年代に国際特許を取得している。

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更に次の写真は伸びにくいパワーネットを臀部に配置したことによるヒップアップ機能を示している。

ボディースーツやガードルはたかだか男を誑し込めるものとバカにする向きもあるが、なかなか科学的よく工夫され研究された商品である。

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