« 男を誘をう | トップページ | 媚びを売る »

2018年12月23日 (日)

恥じらい

西欧の伝統的な考えでは、肉体を労すのは下賤な労働者階級であり、高貴なものは決して体を労すようなことはしなかった。高貴な者は床に落ちたハンカチさえ拾わない、拾うのは下僕たちの仕事だからである。そうはいっても、適切な運動は健康にとって不可欠な要素である。そこで考案されたのがエクササイズ、マシーンである。
Photo

写真は室内で乗馬を疑似的に楽しむための機械である。この時代電動機がなかったためか、蒸気機関で作られた回転力をプーリーで受ける大掛かりな装置である。現在でも乗馬を疑似的に楽しむ機械が販売されているが、これに比べ非常に簡単な構造であり、また鞍にまたがる乗り方を前提としている。しかし、この機械に乗っている女性は鞍にまたがり恥ずかしい部分が鞍とこすれあわないようにサイドサドルに乗っている。実に上品で慎み深い乗り方ではあるが、不安定でいかにも乗りにくいように見える。

しかも、決して肌を露出しない長いスカートと襟で首まで隠されている。そればかりかきついコルセットでウエストを締め上げている。このような服装で運動をするのは極めて困難ではなかったかと推測できる。しかし、コルセットは運動時でも就寝時でもいかなる場合でもしっかり着用されていなければならない。それが慎み深さ、恥じらいの心の表れであるから。

« 男を誘をう | トップページ | 媚びを売る »

コルセット」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 恥じらい:

« 男を誘をう | トップページ | 媚びを売る »