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2018年5月11日 (金)

妄想派

Photo
写真は撮影時期不明だが、明治期と思われる花魁の姿である。

花魁は罪深い職業であるため裸足で、高下駄を履いている。帯を前できつく結びお太鼓で足元を見ることはできない。髪には派手な簪が幾本も飾られ、まるで剣山のようである。おそらくこの格好では歩くことも立つことも、ほとんどの日常動作が不可能であったと思われる。それゆえ、禿(かむろ/見習いの遊女)を二人従えている。まさにセックスに特化した女性である。

これは女の行動を制約し家畜のように全てを支配したい男の願望と、男を誑し込めたい花魁側の思惑が見事に一致した究極の姿かもしれない。思うに纏足も、コルセットも、帯もその本質は女の行動を制約し全てを支配したい男の妄想と女の思惑が一致したところで存在した。これを野蛮と思うか、生殖上有用と考えるか難しいところだ。しかし、私は妄想派である。

花魁の名誉のために付け加えたいが、花魁は単なる売春婦ではなく、教養があり客と知的な会話が可能であった。床入れのためには多くの手続きと多額の出費が必要であった。花魁を抱くことができるのは選ばれた男だけだ。

 

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