バッスル以前
時代は遡るがバッスル以前の1840~60年代にはクリノリンがスカートを膨らませていた。クリノリンもコルセットも、現代のボディースーツやガードルなどの下着類も、その存在目的はただ一つ、女性の性的魅力を高めることに尽きる。
クリノリンは女性の下半身を極端に誇張し、自然な女性の姿を隠し、自らの周囲に異性を拒否するかのような障壁を作り出すことでその目的と効果的に達成する。男性はその膨らみの中を空想し、自らを拒否するものを追い求める。そして夫だけが妻の真の姿を知る権利を与えられるのである。
なんとも男性の強く妄想を掻きたてるクリノリンスタイルではあるが、このスタイルは女性は多く制約を与え、それ故、主として上流階級の女性の使用に限られていたのではないかと思う。このため、クリノリンに様々な改良がなされるが、この延長線上にバッスルが存在するのではなかろうか。
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